お墓について |
~お墓はご先祖様を偲ぶとともに、自らの「死」を自覚する大切なものです~ |
■お墓は、亡き人を偲び供養するとともに、自らが先祖のお陰でこの世に存在していることを感謝する大切な場所です。 ■同時に、人はみな死を避けられず、自らも死にゆく存在であることを自覚する場所でもあります。自らの「限りある命」を自覚することは、仏法の基本であり、価値ある人生を送る出発点です。 ■開眼式をして魂を入れることで、墓石は「仏塔」として礼拝の対象となります。 ※生前中に自分の墓石を建てることは「逆修(ぎゃくしゅ)」「寿量墓(じゅりょうばか)」といって絶大なる功徳のあることとされています。 |
(1) 「開眼(かいげん)式」=「お性根入れ」が必要なケース |
◉墓石を新たに建立した時 ※開眼式は基本的には慶事です(家の普請と同じ)。ただし新精霊があって初めてお墓を設けた場合、亡くなって日が浅いので、ことさらに慶事にこだわる必要はありません。 |
(2) 「撥遣(はっけん)式」=「お性根抜き」が必要なケース |
◉お墓を処分する時(古い墓石を整理する場合、もしくはいわゆる「墓仕舞い」の場合など) ※「墓仕舞い」を考えられる場合、施主家はもうお参りしないと思っても、ご親戚や有縁の方で、お参りをなさる方があるかも知れません。また親の代は「子孫のため」のつもりでも、当の子や孫は「先祖を守りたい」という意志があるかも知れません。あくまで慎重に、きちんと関係者と意思疎通をはかり、最善の方法を模索する必要があります。 |
(3) 次のような場合は「開眼式」と「撥遣式」が両方必要です |
■旧のお墓から魂を抜き(撥遣式)、引越・建替・入字などが済んだ後、新のお墓に魂を入れ戻し(開眼式)をします。 ◉お墓を引っ越し(移動)する時 ※新旧双方の墓地管理者の承諾を得てください。法律の規定により、改葬元の墓地の管理者から「改葬許可書」を発行してもらう必要があります(同一墓地内の移動の場合は必要ありません)。またお寺の境内墓地などの場合、「開眼式」「撥遣式」の儀式執行者が指定されている場合があります。 ◉お墓を修繕・建て替えする時 ◉墓石に新たに戒名等を彫る時(竿石と呼ばれるメインの墓石に彫る場合) ※「霊票」(霊名簿)には魂が入っていないので、儀式は必要ありません。 ◉いくつかの墓石をまとめて合祀する場合 |
![]() 奈良県香芝市五位堂4-286-1 【TEL】0745-77-2098 浄土宗 五位殿 寳樹寺 |